デジタル・シティズンシップ: コンピュータ1人1台時代の善き使い手をめざす学び
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はじめに
第 1章デジタル・シティズンシップとは何か
日本の情報教育は保護な側面が多い。
○○禁止など
情報モラル教育とは、注意や危険を促す内容が多い→脅かして抑止する内容
2 アメリカのデジタル・シティズンシップの9つの要素
1. デジタル・アクセス
2.デジダル・コマース
3. デジタル・コミュニケーションと協働
4.デジタル・エチケット
6.デジタル健康と福祉
7.デジタル規範
9. デジタル・セキュリティとプライバシ
3 ヨーロッパのデジタル・シティズンシップ
https://gyazo.com/2aecbfd319aba5183de6b445dee69703
4 OECDとユネスコのデジタル・シティズンシップ
l 子どもたちが学校もしくは家に持ち帰って使用できるデバイスの提供
2 BYOD (Bring Your Own Device) 自己所有デバイスの持ち込み (I)デジタル技術に十全かつ積極的に関わること(アクセスとスキル)
教育政策を担う数多くの国々の政治家や行政担当者は,子どもたちのリスクを少なくするICT教育から,子どもたちがICTを効果的かつ責任を持った使い方ができるように,子どもへの意識づけと批判的思考の育成を支援する方向へ政策を転換させてきた。最も新しいアプローチは『デジタル・シティズンシップ』への支援政策である
5 日本のデジタル・シティズンシップを考える
第2章 情報モラルからデジタル・シティズンシップへ
1 シティズンシップの哲学高い理想と目標
2 情報モラル教育の閉塞感
生徒指導的な情報モラル教育
新学習指導要領では、シチズンシップに近い目標が示されている
https://gyazo.com/742c9c9a81f2e91dc7db44895bc24ec3
3 情報モラル教育実践の具体的問題点
https://gyazo.com/19d54415f353b532320ae1eee3508cdb
4 情報モラルのモラル性
5 日常と非日常
デジタル教育に対する影の部分ばかりに目が向けられていた
6 古典的題材のデジタル・シティズンシップ教育への転換
「~しない」~without
子どもから引き離してよそごと
これから生涯つきあっていく日常生活の一部"<with
7 日本でのローカライズと実践について新しい価値を生む創造性の育成
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第3章 我が国の教育情報化課題とデジタル・シティズンシップ教育
1 世界から見た日本の教育情報化の位置づけ
LL教室、OHP、電子黒板→デジタル機器に対する不信感 https://gyazo.com/3ce43a27e7498cab00591d007450592c
https://gyazo.com/ca80381d72fee239e11aeee6bce4ddb3
https://gyazo.com/8966febbedf1e7ceac36dc89013af93d
https://gyazo.com/f9486753b79952c2ecefb3bafc8edaa0
https://gyazo.com/de01f05387f47aec96ee4dd023bce413
https://gyazo.com/04898bbf0170baf5852a4c7f49b74197
https://gyazo.com/ce1493fca1fba6aeae3754d3cbd6393b
2 教育情報化の失敗のカラクリを考える
「情報教育を取り入れれば学力は上がるか?」→Yesとは言えない
①情報化の主効果とは,単位時間あたりの扱い情報量を飛躍的に増やすこと,つまり,情報効率の改善にある。ICTの扱いに習熟するほど情報効率は高くなる。総情報量は情報効率X利用時間で表わされるので,総清報量を増やすにはICTへの習熟と利用頻度・時間・用途を増やすことが必要である。 ②総情報量の増加を学びにうまく活かせばプラスの効果(教育効果)が得られるが,学びを疎外するような扱いをすれば効果はマイナスになる。つまり,学力や教育効果は総情報量の増加を前提にした二次的作用である。学力や教育効果に結びつく要因は複数あると考えられ,たとえば,情報量増加以外にも,学習者の成績や学習動機づけ,既有知識,学習スタイルなどが相互に影響するので,情報量増加の要因だけを上手に抽出することは難しい。一方で,情報化の効果には副次的な効果もある。それが期待効果と呼ばれるものだ。
③ ICTの多義性,あるいは特定メーカー・製品には強力な魅力があるので,利用機会がなくても,手にしただけで何か特別な力を得たような気がする。これを期待効果という。たとえば,実験授業や機器導入の初期では,機器そのものを扱うこと自体に新奇性があるので,期待効果に引っ張られて学習者の興味関心は大いに高まるが,回数を重ねれば効果は徐々に薄れる。つまり,期待効果には持続性がないという特徴がある。 JCTへの習熟,利用頻度・時間・用途の十分な確保を前提とした総情報量増加が認められない場合は情報化効果を議論する条件を満たさな
https://gyazo.com/e2cdcdd114c452d605318c1f77aadcb4
テクノロジーの適用が既存手段の【S代替】から【A増強】段階に至ることで情報量の圧倒的増加に転じ,【M変容】段階で質的な変化に至ることが想定される。質的な変化は教育や課程そのものの【R再定義】段階につながる。
(失敗事例)→増強辿り着けない
教員個々人の力量以前に
①授業立案自体に無理がかかること,
②たまの授業でICT活用しても苦労しただけの効果を実感できないこと,
③教員も児童生徒もICT操作に慣れていないため利用場面でトラブルが続出し授業が中断しがちであること
↓
前提として【A増強】段階のICTの日常的利用と習熟が十分満たされていなければ,どんなに教員指導力を高めたところで有効に活かすことはできない。
学校はもともと明治以来の地域の近代化を牽引する役割を担ってきたので,ミシンやオルガンといった家庭には存在しなかった当時の最先端テクノロジーに触れ,同時に,学校でしか学べない科学や技術の合理性を学ぶ機会を提供してきた。
(まとめ)
ICT活用の教育効果は,もっばら情報化の主効果(総情報量の圧倒的増加)が二次的に作用して得られるもので,一時的な期待効果は持続しない。主効果を得るためには,ICTへの習熟で情報効率を高め,利用頻度・時間・用途を確実に増やすことが必要である。
ICT活用が日常化できない学校では,ICT活用の授業立案が負担になり,活用しても効果が実感できず,操作に不慣れなために授業が中断しがちである。ICTの日常利用が維持できている学校は,授業立案が負担にならず,毎日使っていることで効果が実感でき,利用場面でトラブルは起こらない。
学校・家庭間のデジタル・デバイドが深刻になっているのに,学校側はデバイドの低い側にいることが十分認識できておらず,正面からデバイド克服に向き合わないので,余計にICT活用が困難になっている。むしろ,家庭側の常識に合わせる必要がある。 教員主導型の一斉授業にICT活用を持ち込むと教員負担が過剰になり敬遠されやすい。学習者中心の展開に変えることで教員負担は軽くなるが,学習者側の自己調整能力を習慣づけておかないと,学習者に委ねることはできない。
3 GIGAスクール構想での戦略とデジタル・シティズンシッフ
教員主導の教具から学習者中心の文具ヘ
https://gyazo.com/13e6cae4e39dc19b760fc285a036ff9c
https://gyazo.com/b5a24937655619812d44bfaa17d22a48
ICT活用授業の研究から日常のデジタル化へ
抑圧と禁止から自律と活用へ
第4章 デジタル・シティズンシップ教育の実践
1 現行の情報モラル教育実践の課題
2 コモンセンス・エデュケーションの概要
3 授業実践の提案
4 保護者への提案